『人間の』友達はいらない。
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ある程度の年齢になった人は誰もが友達なんかいらないって言うのを聞くけど、すごくよくわかる。
それなりの歳になると、家族を背負い、家のローンを背負い、仕事では責任を背負うことになって、価値観も人と一緒に入れる時間も財布もポジションも変わってきます。
そうなると、やっぱり純粋に友達と一緒にいる暇なんかなくなります。いや、暇がなくなるんじゃない。純粋に友達と楽しむことは許されなくなる。でも、背負うものがあるから頑張れることがあります。
それは人それぞれのライフステージが変われば当然のことで、おかしいことじゃない。
「周りが友達とのんきに遊んでいたり青春ごっこをしている時に、自分は死に物狂いで家族や仲間を支えている」
そういう経験をしたことあるなら、生身の友達とか仲間とかいうのはむしろ邪魔で憎しみの元だなと思うことがいくらでもあるはず。(特に家の世話を担う長女)
そういう背景があることを踏まえて、ここで売っている本の中の女性たちは、一人で生活していても、むしろ一人だからこそ、誰かの付き合いや世話から解放されて、いきいきしていることに思いをはせてみてください。
一人で生きる覚悟をしたときに、お財布も時間の都合も付きやすいのは、やっぱり本。
本を友達にしていこう。
孤独は生まれてから塵に帰るまでの苦い贅沢品です /市川春子「25時のバカンス」
ちなみに、何をしたいのか明かさない人間の「お前は何をしたいんだ!」という乱暴な問いに応える義務もなく、自分一人でやりたいことは大事にして一人で生きていこう。やりたいことではなく、やる必要性があることを、仕事ではすればいいからね。人のやりたいことに応えるだけの思考停止の楽するなよ。